実際にキャッシング関連会社でお勤めの方からのインタビューから再構成した記事です。
キャッシングでの詐欺集団との攻防
キャッシングの申込、審査には詐欺がつきものです。
すぐばれる、いわゆる「かわいい嘘」という感じのものが大半なんですが、もちろんプロの方もいらっしゃいます。
プロの方の中にも一匹狼から集団まで色々です。
今回は、引っかかった方もどうかなと思うお話です。
やられちゃったのは、とある銀行様でした。
詐欺にあった後に我が社に相談に来られました。
受付:「昨日の申込の人の契約書と本人確認書類チェックお願いします。」
審査:「免許証のコピー、契約書もOKっと。会社、自宅に在籍確認もしているんだよね。」
受付:「はい、部署の女性が出て営業に出ていると確認しました。」
審査:「OK。じゃあ○○万円で。カード送っておいてね。」
受付:「はい。」
お客様へカード到着後、すぐに限度額いっぱい引き出されました。
翌月の引き落としが落ちなくて、回収の電話を自宅、会社にするも全く捕まりません。
結果、貸し倒れとなってしまいました。
あーあ、やられちゃったね、だけではなかったのです。
その同じ月に申し込んだ○十件が同じ状況だったのです。
な、なんだって。
では、どの様なやり口だったのかを再現VTRにコメントしていきながらご説明をしましょう。
受付:「昨日の申込の人の契約書と本人確認書類チェックお願いします。」
審査:「免許証のコピー、契約書もOKっと。会社、自宅に在籍確認もしているんだよね。」
→免許証のコピーは偽造です。自宅は偽名で契約したウィークリーマンションです。
受付:「はい、部署の女性が出て営業に出ていると確認しました。」
→会社は会社名で受付してくれる代行会社です。ここも偽名で契約しています。
更に、この同じ会社で何十人も申し込まれていました。
審査:「OK。じゃあ○○万円で。カード送っておいてね。」
→カードは自宅へ送られますが、先程のウィクリーマンションです。
受付:「はい。」
これで50万円のカードで、これを20人がやると。
50万円×20人=1,000万円
と濡れ手に粟です。
更にこれを複数の金融機関でする、もし5社でやると
1,000万円×5社=5,000万円
となります。
ですので、代行会社への支払い、ウィクリーマンションへの支払いを引いても結構な儲けになります。
あ、そこの方、じゃあ俺もと思っていらっしゃるかも知れませんが、すでに各社対策しておりますので無理ですよ(笑)。
昔はこんな集団が、各地域を廻って詐欺を繰り返すということがよくありました。
怖いですね。